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今回の海外犬舎訪問は、南アフリカからの便りです。南アフリカ共和国首都ヨハネスブルクの近くに住むPatriciaさんです。約1200坪の敷地で現在6頭のエアデールたちと暮らしています。皆さんご存じアイムスに勤めながら、毎週ドッグショーを楽しんでいます。そんなPatricia さんの生活ぶりをレポートしてみました。

Q1 あなたの職業は何ですか? 日常のエアデールたちとの生活ぶりは、どのような感じですか?
私はドッグフード会社アイムスカンパニーの販売マーケティング部門で働いていて、南アフリカのブリーダークラブの運営もしています。
もちろん私の犬はユカヌバを食べていますよ。2歳まではパピー&ジュニアの大型犬用を、それ以降はパフォーマンスを与えています。その他にショーに出す子には、消化器系統に負担をかけないために処方食を与えており、一度もおなかをこわしたりしたことはありません。
現在、2頭の牝と4頭の牡のエアデールがいます。彼らは私が働きに行っている間は庭にいて、私が家にいるときは庭や家の中で過ごします。そして夜は家の中にいます。私は彼らを定期的に散歩に連れて行き、週末はほとんどドッグショーに出かけます。

Q2. あなたの家族について教えてください。
私にはすでに結婚している二人の息子がいます。私は小さいときから犬といっしょに育ってきたので、同様に自分の息子も犬と一緒に育てたいと思い、そのようにしてきました。そして現在は10歳になる男の子と、ちょうど5歳になる女の子の二人の孫もいます。

Q3. あなたは南アメリカのどのような所に住んでいますか?広い庭がありますか?
私はヨハネスブルグ空港に近いハウテン州の市街地に住んでいます。敷地は1エーカー(約1200坪)あります。

Q4. エアデールを飼うきっかけは?
私の前の夫はイギリスでエアデールを飼っていました。私がザンビアでショーの審査をしたとき、ベストインショーにSue Impeyの所有するジョッキルのエアデールを選びました。その後、縁あって彼女から仔犬を買うことになりました。彼女は当時2頭の仔犬を持っており、私はその中から牡の仔犬を選び、チェスターと名付けました。
チェスターはずば抜けて大きな犬でしたが、ショーでは、特にパピークラスではとてもよくやっていました。しかし、彼が14ヶ月のとき悲惨なことに毒殺されてしまいました。
それがあって、私はもう2度とエアデールを飼おうとは思いませんでしたが、Sueが他の牡犬スチュワートを連れてきてくれました。彼もまたすばらしい牡犬で、ショーで何度も優勝しました。2頭とも私にとっては大変すばらしいペットでもありました。
それから私は牝を手に入れ、ペニーと名付けました。のちに私は彼女をスチュワートと交配して3頭の仔犬が生まれました。私はそのうち牝を残しジプシーと名付けました。ジプシーはショードッグとして活躍して、チャンピオンになり、たくさんの優勝を勝ち取りました。それから我が家はハリー、アンガス、ライラと増え、今はアンガスとジプシーの仔犬でもうすぐ6ヶ月になるオリバーもいます。

アンガスは2004年から2006年までの3年間、トップウィニングテリアに輝きました。彼はまた、2005年にはテリアとしては初めてオールブリード中のトップウィニングドッグの栄冠に輝きました。アンガスはまた4枚のキャシブを持っており、インターナショナルチャンピオンになるでしょう。南アフリカでインターナショナルチャンピオンになるエアデールは彼が初めてです。アンガスはショーではスーパードッグです。リングが大好きで、私が彼にしてもらいたいと思うことすべてに彼は答えてくれます。彼はまた家庭でも家族の一員としてスーパードッグなのです。

Q5. いつからショーを始めましたか?またそのきっかけは?
私の最初のエアデールはペットドッグでしたが、そのうちにショーに出すよようになりました。もともと、私はピレネーマウンティンドッグでショーを始め、すでに約30年がたちます。そのときのピレネー犬サンチョは主人ピーターが誕生日祝いに買ってくれた子です。サンチョはベストイングループやベストインショーでも数々の入賞を果たしました。
私が犬が欲しいと言ったときに、ピーターは犬を見にショーに連れて行ってくれました。ショーを見ているのはとても素敵な時間でした。今思えば、最初からすばらしい犬を持つことができ、ショーを始めることができたということは、私にとって本当にラッキーなことでした。また、ピレネー犬を私たちに売ってくれた人は、ショーに出すためにいろいろなことを教えてくれました。

Q6. トリミングはどのようにしていますか?また、どこで覚えましたか?
デイニーという友達がストリッピングを手伝ってくれています。私は彼女がやった後、仕上げをします。
今いる我が家の3頭はデイニーが繁殖した犬です。また彼女は目下私がショーに出している牝の仔犬の共同オーナーでもあります。
彼女は私にどうのようにトリミングするのかを教えてくれました。また、スターガスのホームページへ行って、彼らがどのようにトリミングしているのかを見ることができました。
南アフリカには有名なハンドラーピーター グリーンもいて、彼から教えてもらうこともできます。さらに、私はオーストラリアのオールドアイアン犬舎のアンからもメールで助けてもらっています。それから先日オーストラリアのチューリンガ犬舎のキースがここ南アフリカに来たときも、彼からトリミングを教わりました。

Q7. ハンドリングは自分でしますか?
ショーの時はすべて私が自分でハンドリングをします(南アフリカにはプロフェッショナルハンドラーはいません)。助けが必要なときは、トップジュニアハンドラーのひとりが手伝ってくれます。

Q8. 一年で何回くらい繁殖をしますか?
毎年繁殖をすることはありません。自分自身が仔犬を残したいときにのみ繁殖をします。エアデールは南アフリカではあまりよく知られていないので、仔犬を売ることは大変難しいのです。
南アフリカではエアデールの数は少なく、繁殖は血統面で大きな制約があり、選択肢は多くありません。私たちはこれまでに、ジョッキル、スターガス、オールドアイアンなどのラインを組み合わせてうまくやってきました。
私はエアデールにとって気質は大変重要だと考えています。また自分の犬はすべてレントゲン写真を撮り、股関節に問題のない子だけを繁殖します。

Q9. 南アフリカには何頭くらいエアデールがいますか?
南アフリカにはエアデールとエアデールのブリーダーはほんの少ししかいません。私は今までに自分では2回繁殖しただけですが、友人のデイニーがたびたび繁殖し、お互いに助け合っています。

Q10. 一年に何回くらいショーに行きますか? 
私は南アフリカとナミビアで開催されるショーにはほとんど全部行きます。
 
Q11. 南アフリカにはエアデールテリアクラブはありますか?
南アフリカにエアデールテリアクラブはありませんが、テリアクラブがあり私が会長をしています。
南アフリカではチャンピオンを完成させるためには5つのCCが必要で、最後のCCは年齢が18ヶ月にならなければカウントされません。レイラは今までに15枚のCCを獲得していますが、チャンピオンの申告をする前に彼女が18ヶ月以上になる日を待たなければなりません。

Q12. エアデールのどんなところが好きですか?
エアデールテリアは本当におもしろい犬です。活気にあふれ、楽しくて、私にとっては今までの中で最高の犬です。
私の犬たちはショードッグである前にみんな家族の一員であり、ともにたくさんの喜びを分かち合っています。同じ敷地内に長男夫婦と二人の孫が住んでいますが、子どもたちにとってもエアデールはすばらしい存在です。犬たちは私たちを愛し、私たちもまた彼らを愛しています。

Q13. あなたの夢は?
将来の夢は色々あります。まず犬質向上のために、新しいエアデールを南アフリカに輸入したいと考えています。また他の国の色々なエアデールを見てみたい。そしてテリアグループもしくはエアデールのジャッジを他の国でやってみたいと思います。
 

Q14. 最後に日本のエアデールファンシャーたちに一言
私たちはエアデールというすばらしい犬種を飼っています。どの国においても彼らすべてが優しくて思いやり深い家庭に行くことを願ってやみません。