首からボディにかけて
首は、適度な長さのアーチ型が良いとされ、肩へと流れるようなラインで続いていきます。皮膚のだぶつき等のない緊張感のあるすっきりとしたネックが良いとされています。横から見てみると、均整のとれた首から、肩へ向かって徐々に巾が広がっていくラインが顕れているのが好ましいです。
適度な筋肉がついたボディ、頭を高く持ち上げ、誇らし気にたたずむ姿がエアデールテリアの本来の姿です。肩は後方に傾斜し、フラットですっきりとしたラインであることが好ましい状態です。
上部前脚は短く、急勾配なラインです。肘を胸郭の前方へ促し、側面から見てみると、前胸が殆ど見えない(又は全く見えない)、すっきりとしたラインが首から脚まで形成されています。肘は胸の近くに保持されることが好ましいですが、前後の動きがスムーズにできなくてはなりません。前脚は骨量豊かで、コートの手入れが行き届き、どのアングルから見ても真っ直ぐでなければいけません。
パスターンは短く垂直、足先は丸く、厚く弾力のあるパッド、つま先は緩やかにアーチ状を呈し、握りがかたいこと。
ショートバックであることは、エアデールが備えるべき望ましい特性とされていますが、短すぎてもいけません。肩の位置が極端に不適当であると、ストライド(歩幅)を制限してしまうことから、犬の行動を損ない、体力も消耗させてしまうといった不具合が生じます。このことが素早い方向転換などの能力を制限してしまうという持論の方もいますが、私はそうは思いません。使役犬としてエアデールテリアを飼っている人の多くは、極端なショートバックを好みません。耐久性とスピードが求められる場合については、長い腰の方が適しているため、私はこの意見に賛成です。
肋骨は程良くカーブした状態で、肘までの深さが必要です。この選ばれたものたちの世界においては、なにごとも丁度良いことが要求されます(それは、殆ど幸運というものかもしれません)。成犬における肋骨の深さは、肘まで達していることが望まれます。肋骨の終点から股関節との間は短いことが望ましい。
前方から見た場合、胸部は深くあるべきですが、広くてはいけません。前脚は真っ直ぐ平行であることが好ましいです。