講師紹介 Dr.ヴァレリア リカード

Dr.ヴァレリア リカードは、バージニア州北部のリーズバーグにあるノースオートランズ動物病院の主任医師兼経営者です。獣医師としての豊富な診療実績に加え、Purebred Dog Enthusiast and Breeder Communities(純血種犬愛好家とブリーダーのためのコミュニティ)をサポートしており、繁殖から犬の小児科的ケアまでを含む、中部大西洋地域で最も充実した包括的なサポートの場の提供を行っています。
この専門分野における彼女の力量は、獣医学の教科書2冊に掲載されるなど、本国アメリカはもとより、ヨーロッパでも高く評価を受け、ブリーディングや犬の小児科(仔犬科)、その他関連するセミナーのために時間を惜しみなく割き活動しており、"Terrier Type"などの誌面にもよく取り上げられています。

 Dr.ヴァレリアは、獣医師としての活躍に加えて、ご主人のジョンと共にJOVAL犬舎を運営しています。彼女は過去数十年にわたり、エアデールテリアのブリーディングで多大なる成功をおさめています。各部門において一席に多数入賞し、アメリカトップ10にランクインされる犬をこれまでに数多く輩出してきました。
彼女は自らハンドラーとして、実に多数の国内各地のショーに参加しています。また、海外での賞歴も目覚ましく、特に英国クラフト展2007に於いて自家繁殖犬を自らハンドリングしてBOBを勝ち取り、また、2008年にはワールドドッグショーでBOBを受賞、ワールドテリアショー2008では、BOBとBIS及び4部門で一席を受賞しました。、2007ワールドドッグショーのBOBと2009インテラワールドウィナーに輝いたのは、彼女の繁殖犬でした。

アメリカ国外での賞歴
○No.1エアデール テリア
      イギリス   2006年・2008年
      カナダ    2009年
      スエーデン  2008年・2009年
      ルーマニア  2008年・2009年
      メキシコ   2006年・2007年・2008年
      アルゼンチン 2006年・2007年・2008年
      イスラエル  2006年・2007年・2008年
○No1.テリア
      ルーマニア2009年
      メキシコ 2006年

 Dr.ヴァレリアの犬に対する情熱は、特にテリア種に向けられており、幼少期に過ごしたヨーロッパで、ジュニア部門のハンドリングに参加したことが全ての始まりでした。そこで、彼女は自分のチャンピオン雄犬を使い、エアデールの繁殖に初めて携わりました。その後アメリカへ居を移してから、アンダーグラジュエイトを完成し、プロハンドラーを師として過ごし、ショーリンクにおける様々なテクニックやトリミング技術を学ぶ傍ら、師のアシスタントとしてアメリカン スタッフォードシャー テリア(Am Staff Terriers)のショーに参加し、研鑽を積みました。
2001年にヴァージニア工科大学を卒業しDVM(獣医学学位)を取得。大学での最後の年、獣医師になることを目前にしながらも、彼女は基礎犬となるエアデールの雌犬取得と、その後のブリーディング計画に情熱を傾けていたそうです。エアデールテリアの繁殖に集中する以前は、ウェルシュテリアの繁殖も手掛けたこともあり、チャンピオン犬も何頭か輩出したこともあります。
Dr.ヴァレリアの生涯にわたる関心事は、純血種に向けられているのです。その豊富な医学知識はAKCコンフォメーション ジャッジとなる弾みになりました。2010年、彼女はエアデール、ウェルシュテリア、アメリカン スタッフォードシャー テリアのジャッジ及びジュニア部門のハンドリングのジャッジに認定されました。彼女は、これからもずっとテリアグループ中心に活動を展開していきたいと考えています。彼女の公平性とジャッジとしての確かな判断と知識、審美眼は、世界中のエアデールクラブから信頼を寄せられています。

 獣医師としてのキャリア、純血種犬に関わる活動の多忙な中にあっても、彼女は家族と過ごす時間を大切にしてきました。夫のジョンとまだ小さな愛娘のオリビアと、ヴァージニアのマウンテンハウスで過ごす一時は、かけがえのない家族の時間です。
もちろん、大好きなスキューバダイビング、スキー、海外旅行を楽しむ時間だって、見つけてしまうヴァレリアの傍らにはいつも彼女の愛するエアデールテリアたちが寄り添っています。